クメール(カンボジア)お正月2008リポート

Khmer New Year 2008 Report
 
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ソンダップ先生の入門クラスリポート 

 今年は、ソンダップ先生はカンボジアで家族や親戚と一緒にお正月を迎えることになりました。一部のクメール語の受講生はソンダップ先生の帰省に合わせてカンボジアの本場のお正月を体験することになりました。カンボジアでお正月をお祝いできない受講生の皆さんは、カンボジア王国大使館にて開催されたクメール正月に参加することになりました。
 東京メトロ銀座線、半蔵門線の青山一丁目駅から徒歩10分。閑静な住宅街に位置するカンボジア王国大使館の外観です。

 「ソーム・チューン・ポー・チュナム・タメイ(新年おめでとうございます)」と、ソンダップ先生に習ったクメール語で挨拶をして中に入ります。

 カンボジア王国大使館
 東京都港区赤坂8-6-9
 TEL:03-5412-8521

 
 まず、在日カンボジア王国大使が新年のご挨拶をします。

 「2008年は、カンボジア仏暦2552年の新年にあたり、毎年4月中旬に正月のお祝いをします。この時期に正月を祝う習慣は、13世紀のアンコール王朝のジャヤワルマン7世の時代に決定されました。カンボジアの4月は乾季で非常に暑い時期であり、農民は農作業から解放され、一息できる時期でもあり、お正月はカンボジアの一番大きな伝統的なお祭で、通常3日間行われます
 大使のスピーチはクメール語なので、通訳が日本語に訳します。

 「今年は、4月13日(日)18:24に新しい女神であるトンサックテヴィー神が天から降りて、モハーテープ神と交代する予定です。カンボジア人は自分の家をきれいに掃除し、食べ物や飲み物などを備えて新しい神様を迎えます。

 お正月の1日目は「モハーサンクラーン」といい、人々はお料理を作って、寺院に持ってゆき、僧侶に差し上げて祝福を受けます」
 「お正月の2日目は「ヴィラックヴォンバット」と言います。この日は、子供達が両親や祖父母、長老に対してご飯を作ります。一般に、カンボジア人は自分の部下や貧しい人々にお金や服などを施す習慣があります。 この日の午後は、人々は寺院に行き、砂山を作って祈ります。

 3日間のお正月の最終日となる3日目は「ヴィラックランサク」と言い、新しい年はこの日から始まります。この日の午前中、人々は寺院に行き、砂山を作って祝福を受けます。午後には、お正月の最終行事として、両親や長老に対するこれまでの不幸をお詫びする「お清め式」を行います。このとき、人々はお互いに水を掛け合ったり、化粧をし合って3日間の行事を終えます」
 元国王のプリアッ・カロナー・プリアッ・バート・サムダッチ・ノロドム・シハヌク、サムダッチ・プリアッ・モハー・クサットレイ・ノロドム・モニニアート、プリアッ・バート・サムダッチ・プリアッ・ボロムニャート・ノロドム・シハモリ国王とカンボジア政府を代表した大使の挨拶が終わると、続いて、日本カンボジア協会や関係者の方々から、お祝いの挨拶がありました。

 その後、カンボジアから招かれたチュアンチャムラーン僧侶により、カンボジアの伝統や仏教に則った儀式が行われました。
 まずは、花びらや水をまきながら僧侶が読経を唱え、参列者は祈ります。
 若い僧侶が、参列者の間を歩き、花びらをまきながら、皆の健康、幸せ、望みがかなうように祈ります。
 その後、僧侶は、花びらを浮かべた桶の水を仏像の頭や肩にかけます。後に続いて、大使、参列者が1人ずつ仏像に水をかけます。
 儀式の後は、乾杯の後、カンボジア料理の食事がふるまわれました。これは、カンボジア料理の定番、サイコー・アングと呼ばれる焼肉料理です。タイのナンプラー、ベトナムのニョクマムに代表される魚醤は、カンボジアではトゥック・トレイと呼ばれており、サイコー・アングをはじめ、多くのカンボジア料理に使われています。
パパイヤのサラダで、砕いたピーナツとパプリカと一緒に和えてあります。もちろん味付けには、サイコー・アングも使われています。
 腸詰などのおつまみ類は、ビールによく合います。 
 カンボジア料理を楽しんだ後は、まず、カンボジアの古典舞踊「プン・ニャリィ」が披露されました。ヴィシュヌ神を奉った寺院のレリーフに描かれている天女アプサラですが、王様の前で披露されたアプサラの舞は、宮廷の女性たちによって代々受け継がれて来ました。「プン・ニァリィ」はアプサラの舞いの有名な一節で、花とたわむれる王女を描いた舞踊です。
 農業国カンボジアで、お米の収穫の喜びを祝う踊りが杵(きね)ダンスです。米を脱穀する際に使われる2本の杵を使って踊りますが、普段は杵(きね)の代わりに竹を代用しているので、バンブーダンスとも呼ばれています。バンブーダンスと言えば、フィリピンが有名ですが、カンボジアにも同様な踊りがあります。

 二本の竹の両端を持って、リズムに合わせて竹を打ちならし、男女ペアの踊り手は竹に足を挟まれないようにステップを踏みながらリズミカルに踊ります.
 「ランブォン」はカンボジアの盆踊りにあたり、手の動きは、花の一生を表しているそうです。腰の位置にある右手は「つぼみ」を表し、徐々に上に上げてゆくと「花」になります。左手は頭の位置で「葉」を表し、右手と逆に徐々に下げてゆきます。「花」になった右手は「葉」に変わり、腰の位置まで下がった左手は「つぼみ」となり、同じ動作を繰り返します。
 パーティーの最後は「ランボォン」を全員が踊ります。踊り好きなカンボジア人は、お正月や結婚式などのパーティーがあれば、最後は必ず皆で踊ります。

 ソンダップ先生も踊りが大好きで、カンボジア人はパーティーで踊るのを楽しみにしています。

 クメール語の受講生の皆さんも、日本でのカンボジアのお正月を楽しむことができました♪